百人一首一千年の冥宮

新潮ミステリ-倶楽部

湯川薫

2002年8月30日

新潮社

1,980円(税込)

小説・エッセイ

NYに住む早乙女隼と緒方真紀の元に届いた不気味な封書には、和歌の血書されたタロットカードが入っていた。脅迫と思しき和歌は、どうやら「百人一首」から採られているらしい。数ヶ月にわたり五通の封書が届いた後、完全密室と化した部屋の中で彼の弟分・次郎が謎の言葉を残して死亡する。偶然にも、日本行きのフライトに乗り難を逃れた真紀だったが、彼女はそのまま忽然と姿を消してしまった-。犯人は真紀なのか?次郎が残したダイイング・メッセージの真意とは…。

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