天皇はなぜ滅びないのか
新潮選書
長山靖生
2011年9月30日
新潮社
1,320円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
先鋭なる信長、奸智の秀吉、政治・経済・軍事を司る最強の徳川家に、天皇家はいかに対峙し、皇統を存続させてきたのか。神楽・和歌、書道など伝統諸芸の家元を掌握し、圧倒的な「文化力」を育むとともに、お蔭参りや御所参詣を巷に大流行させる「ブランド力」を発揮。公家や女官の艶聞も逆に力に変えていった江戸期の歴代天皇。今なお被災地で放たれる天皇の言葉に宿る力の謎に迫る。
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(無題)
私は常々日本の歴史には、易姓革命がなかったのはなぜだろうかと思っていた。平将門や織田信長はそれを目指したのかもしれない。本書では、その私の疑問に明確に答えてくれている。 それは、天皇が日本の神々と血縁関係にあるとされていたためだ。中華の皇帝は天帝から天命をうける特別な人間だが、天帝と血縁関係があるわけではない。しかし日本の天皇は、天照大神の孫であるニニギの命の子孫とされていた。また皇祖神を祭る伊勢神宮は、その子孫である天皇しか奉ることができないとされていた。日本神話に基づくなら、日本国の霊的主権は、この国土を生んだ皇祖神が持っており、皇祖神を祭る権利が天皇にしかないのなら、天皇以外の存在は天命を受けることはできない。これが大陸と日本の決定的な違いだった。
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