日本はなぜ開戦に踏み切ったか
「両論併記」と「非決定」
新潮選書
森山 優
2012年6月22日
新潮社
1,320円(税込)
人文・思想・社会
第三次近衛内閣から東条内閣まで、大日本帝国の対外軍事方針である「国策」をめぐり、陸海軍省、参謀本部、軍令部、外務省の首脳らは戦争と外交という二つの選択肢の間を揺れ動いた。それぞれに都合よい案を条文に併記しつつ決定を先送りして、結果的に対米英蘭戦を採択した意思決定過程をたどり、日本型政治システムの致命的欠陥を鋭く指摘する。
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