生物学的文明論
新潮新書
本川達雄
2011年6月30日
新潮社
814円(税込)
科学・技術 / 新書
豊かな海をはぐくむサンゴ礁にも、日夜潮だまりで砂を噛むナマコにも、あらゆる生きものには大切な意味がある。それぞれに独特な形、サイズとエネルギーと時間の相関関係、そして生物学的寿命をはるかに超えて生きる人間がもたらす、生態系への深刻な影響…。技術と便利さを追求する数学・物理学的発想ではなく、生物学的発想で現代社会を見つめ直す画期的論考。
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(無題)
サンゴがどういうものか、何故大切にしなければならないか、がよくわかった。人間の定年以後は、生物学的には本来無いはずの、人生だそうだ。何故なら生物は生殖を終えると後は、死が待っているだけなのに人間だけは、生殖を終えてもまだ数十年といきる。この間、人は広い意味での生殖、すなわち、次世代の育成に生きるべきである、と著者はいう。
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