西田幾多郎
無私の思想と日本人
新潮新書 新潮新書
佐伯 啓思
2014年10月17日
新潮社
924円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
考えに考え抜き、自分の底を突き破った先にあるものはー。世の不条理、生きる悲しみ、人生のさだめなどを、歩きながら沈思黙考し、「日本人の哲学」を誕生させた西田幾多郎。自分であって自分でなくする「無私」とはどんな思想なのか。その根源にある「無」とは何か。純粋経験、理性と精神、死と生、論理と生命、根本実在…難解な言葉をかみくだき、「西田哲学」の沃野を、稀代の思想家が柔らかな筆致で読み解く至高の論考。
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三日月ロック
難解だが
かの有名な哲学の道の名の由来になっていて 日本発唯一の哲学とも言われる西田哲学についての論考。 有の思想と無の思想など読み進めていくうちにこれまで西洋的なものの見方にどれだけ影響を受けてきたのかがよく分かる。 しかし全体の半分も理解できていないのではと思うほど 読書中のモヤモヤは強かった。 思想の背景に神、キリストや仏教といった宗教の要素が大きく絡んでいるのは間違いないのでそっちの方面の本も読んでいきたい。
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