うつけの采配
中路啓太
2012年2月29日
中央公論新社
1,980円(税込)
小説・エッセイ
祖父に毛利元就、父は吉川元春、叔父に小早川隆景と、名将たちの血筋に生まれた吉川蔵人頭広家。文禄・慶長の役で勇名を馳せ、隆景とともに中国の大大名・毛利家百二十万石を支える「毛利両川」の片翼だ。しかし、幼少よりなにかと反発してはトラブルをおこし、毛利・吉川両家中からは「うつけ」と呼ばれていたー。戦国時代の最終局面、歴史上名高い関ヶ原の戦いを背景に、ただ一人毛利を守るべく知略の限りを尽くして奮戦する広家。その苦悩と葛藤の姿を、人間味豊かに描いた傑作歴史巨篇。
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