科挙

（アマゾンuser書評より） 大学で東洋史を専攻する際には、必読書リストの最上段に掲げられる良書です。私自身は現代史専攻だったので特に科挙制度については必要なかったのですが、固有中国の統治体制を理解する上では非常に有益でした。 　宮崎先生は古代史から近世史まで非常に守備範囲の広い先生でいらっしゃいますから、制度そのものをただ細かく研究されるに止まらず、歴史の流れの中でこの制度がどのような役目を果たし、社会に影響したのかにつき大きな視点で叙述されていらっしゃいます。そうした意味で、本書は東アジアの歴史を考える上での入門書としても非常に有益な書です。