
太陽黒点が語る文明史
「小氷河期」と近代の成立
中公新書
桜井邦朋
1987年7月1日
中央公論新社
555円(税込)
科学・技術 / 新書
太陽表面から黒点が消え去った。17〜18世紀のことである。地上では経済活動が停滞し、ペストが猖獗をきわめた後、宗教改革が起こり、ルネサンスが始まり、科学革命が進んでいた。両者に関連はないだろうか?この時期の地球が「小氷河期」にあったことに着目した筆者は古記録、絵画などを渉猟し、古代の観察記録から最新の宇宙物理学の成果までを総合して、太陽活動が気候大変動を介して「近代」文明をもたらしたことを解明する。
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