サルはなぜ群れるのか

霊長類社会のダイナミクス

中公新書

杉山幸丸

1990年2月1日

中央公論新社

576円(税込)

科学・技術 / 新書

ボスに統率されたニホンザルの群れは人間社会にとっても大変示唆するところの多い社会構造と考えられてきた。しかし雌や食物の確保をめぐる厳しい優劣関係と競争原理を伴うサル社会は、本当にすばらしいあり方をしているのだろうか。一人でぬけ出すわけにはいかない人間社会ならいざ知らず、なぜ弱いサルは強いサルに抑圧されながらも一緒にいつづけるのか。この根本的な問題を解きほぐしつつ、霊長類の社会構造の見直しを試みる。

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