伊藤博文の情報戦略

藩閥政治家たちの攻防

中公新書

佐々木隆(日本近代史)

1999年7月31日

中央公論新社

990円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

政治家はどのような方法で情報を収集・伝達するのか?通信・交通手段の技術革新が進む明治期には権力掌握の方途として、情報の価値が高まっていった。初代首相にして帝国憲法の制定者、日清戦争を勝利に導いた伊藤博文は、独自の情報システムを構築して政局運営に利用した。伊藤の幕僚団にあって敵対勢力の情報や公安情報を意のままにしつつ、メディア操縦に従事した「影の宰相」伊東巳代治は伊藤の足下を脅かす存在となる。

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