応仁の乱
戦国時代を生んだ大乱
中公新書
呉座勇一
2016年10月31日
中央公論新社
990円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
室町幕府はなぜ自壊したのかー室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七〜七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのかー。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。
みんなの評価(38)
starstarstar読みたい
204
未読
123
読書中
37
既読
234
未指定
488
書店員レビュー(0)書店員レビュー一覧
みんなのレビュー (9)
(無題)
何故どのように始まって結果がどうだったのかいまいちはっきりしないこの乱を扱った新書なのにめちゃくちゃ売れてるというので興味を持ち、帰省のお供に買ってみました。 何より驚いたのは読み易いことで東京と奈良の往復かけて読もうと思ってたのに片道でほぼ読み終わるという誤算が…読み易さの主な原因は興福寺の高僧二人をいちおうの主人公めいた位置付けにしていることかな。複数の有力な守護大名の内紛が絡み合ってなんとなくダラダラと続いたこの内戦の流れを追い易くしてある。 室町幕府がこの乱で実質的に崩壊し戦国時代の幕開けとなった、くらいにしか教科書では扱われてないこの乱。必ずしも幕府がこれで滅んだわけでもないのだが…当時の体制全体が限界に来ており新たな社会構造に生まれ変わるためのマグマの蠢動のようなものっだったのかな、という感想を持った。確かに凄く売れてるだけのことはあってなかなか面白かった。
全部を表示ー部を表示いいね0件
(無題)
興味深いところだけ読んだ。 郷土史をパラ見していたことと 既知の名前や曖昧な土地勘、経験(行ったことがある)が多少 難解な読書を助けてくれた。 尋尊のまめな記述に負う応仁の乱。 当時にしては79歳は長寿だ。 義のつく名前が多く、姓を省略せずに全てに書いてほしかった。 漫画でダメ押ししたいが、本当は漫画を先に読めばよかった。 英雄のいないダメなトップ達のグダグダな戦の時代とは全く思わず(この時代をそう言う人は多い) 私は反戦派だが、寝返り、和睦、裏切り、いつの世も人間の世界はこのような混沌としたものだと思う。 将軍や大名の愚行を後知恵で糾弾するのは気がひけると言うのは著者の本音だと思った。 後、20年の怨恨云々...は驚くべき事とは私には思えなかった。 個人のアイデンティティ、お家、はたまた国家に至る子孫に継がれる矜持と怨恨は易々と歳月やグローバル化で(希薄にこそなれ)洗い流される類のものではないと思う。
全部を表示ー部を表示いいね0件
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X
LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
Readeeユーザー
応仁の乱はやっぱり難しい
日本史が好きだと言う癖に応仁の乱も語れなければ嘘だろと思い読んでみました。 正直めっちゃ難しいです。 多分文字で追うことが難易度を上げている気がする。ある意味大河でやってくれればキャラのイメージが取れるのだけど、漢字だけだと誰が何をやったのか、多岐にわたるため把握が困難でした。 ただ、途中から慣れてきてなんとなくではあるものの理解出来ました。
全部を表示いいね0件