少女像(ブロンズ)は泣かなかった
中公文庫
内田康夫
1996年10月31日
中央公論新社
555円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
毎朝涙を流す“奇蹟”の少女像。だが、このブロンズ像は持ち主の自殺した朝に限って泣いていなかった…。家政婦の持ち込んだ突拍子もない噂話に、隠された犯罪を見抜く表題作。箱根の霧の中を流れる雅な旋律が結びつけた死者、発見者、犯人の運命を描く「越天楽がきこえる」など、両親を亡くした車椅子の少女千晶と、娘を失った捜査の鬼、河内刑事の心の交流が事件の謎を解く推理四篇。
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