生きている兵隊伏字復元版
中公文庫
石川達三
1999年7月31日
中央公論新社
628円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
虐殺があったと言われる南京攻略戦を描いたルポルタージュ文学の傑作。四分の一ほど伏字削除されて、昭和十三年『中央公論』に発表されたが、即日発売禁止となる。戦後刊行された完全復元版と一字一句対照し、傍線をつけて伏字部分を明示した伏字復元版。
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Mizu
(無題)
南京虐殺についてのルポルタージュ。日本軍の罪悪行為、そして戦場という場所で僧侶までもが人間としての心を失っている情景を描いている。表現の自由がないに等しいこの時代、作品は発禁処分となり、石川達三氏は刑事処分まで科せられた。この様な時代にもかかわらず、あるがままの戦争の姿を知らせることにより、大きな反省を求めようとした著者の心意気には心が動かされる。
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