黒船の世紀(上)
あの頃、アメリカは仮想敵国だった
中公文庫
猪瀬直樹
2011年6月30日
中央公論新社
712円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
日露戦争に勝利し、坂の上に辿り着いた日本の目の前には、次なる仮想敵国として太平洋の向こうにある大国アメリカが立ちはだかっていた…。黒船来航が与えたトラウマが戦争へと具現化していく過程を、「日米未来戦記」の書き手たちを中心に、群像劇として描いた大河ノンフィクション。
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Tojo Hiroyuki
(無題)
少し自分の中で本書の焦点が掴みきれないところもあるのだけど、戦前の世界情勢と日本、世界大戦に至る空気感が面白く。 意外にも日本は戦争を回避しようとする動きがあった。戦争の可能性を想定し、軍備は必要と考えてはいたが。 バカみたいな「一億総動員」は日本が開国後いち国家として民衆に理解され、短期間で作られた思想だった。 そもそもアメリカと日本がなぜ戦争をしなければいけなかったのか、いい意味で上巻では謎のまま。 下巻へはあえて進まずこのままにしておこう。積読本も多いことだし。
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