文豪と食
食べ物にまつわる珠玉の作品集
中公文庫 な52-6
長山 靖生
2019年10月18日
中央公論新社
902円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫
子規が柿を食した時、聞こえたのは東大寺の鐘?潔癖症の鏡花は豆腐を豆府に!鴎外は肉食を弱肉強食の闘争に譬え、独歩は和洋折衷・官民融和の理想を重ねた。江戸っ子の漱石は蕎麦、西国出の芙美子はうどんと好みは生まれも反映、美食の追求かと思えば偏食に拘る者も。露伴、荷風、谷崎、芥川、久作、太宰など食道楽に収まらない偏愛的味覚を探る。
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