戦後民主主義をどう生きるか

三谷 太一郎

2016年9月28日

東京大学出版会

3,080円(税込)

人文・思想・社会

「戦後民主主義」とは何か.戦後70年を経てあらためて「戦後」の意味を問い,現代史の深みから日本の民主主義における個人の生き方について考える.好評既刊『学問は現実にいかに関わるか』,『人は時代といかに向き合うか』の姉妹編.  I 政治社会を生きる 1 政治社会の変化と集団的自衛権の問題 2 南原繁と国際政治ーー学問的立場と現実的立場 3 岡義武とドイツ・デモクラシーへの問題関心 4 福沢諭吉と丸山眞男ーー日本近代の先導者と批判者 5 幕末日本における公共観念の転換ーー議会制の観念の形成過程 6 政党政治はなぜ,いかに生まれたかーー英米および日本について  II 知的共同体を生きる 1 二人の精神的リーダーーー新渡戸・南原賞受賞挨拶 2 南原繁百十五歳ーー第1回南原繁シンポジウム献杯の辞 3 南原東大総長の米国訪問と二人の外国人日本史家ーー第5回南原繁シンポジウム献杯の辞 4 亡き師の導きーー岡義武先生の演習参加者との交遊 5 丸山眞男先生についての断片的な回想 6 政治哲学史研究と理念ーー福田歓一先生追悼  付 象徴天皇制の安定条件ーー「福田先生を語る会」献杯の辞 7 アメリカ政治史の全体的考察ーー斎藤眞先生の信仰と一体化した学問 8 国際歴史共同研究におけるリーダーシップーー細谷千博先生追悼 9 デモクラシーの安定条件を求めてーー篠原一先生の歴史政治学の課題 10 想像力を媒介とする政治的リアリズムーー坂本義和先生追悼 11 政治理論と政治史の二位一体ーー升味準之輔先生を悼む 12 戦闘者のユーモアーー三ヶ月章先生追悼 13 民主性と貴族性ーー田中英夫先生追想 14 理論志向の学際的な民法研究ーー平井宜雄さん追悼  付 「判断力」とは何かーー平井宜雄さん三回忌挨拶 15 60年来の懸案ーー『吉野作造選集』の刊行と安江良介さん 16 媒介者としての編集者ーー粕谷一希さんを偲ぶ 17 真っすぐに生きた人ーー阪谷芳直さん追悼 18 司法制度改革における道徳的リーダーシップーー中坊公平さんを偲ぶ  III 戦争と戦後を生きる 1 『三四郎』の時代と大学ーー西片町と日露戦争下の東大 2 吉野作造と吉野信次ーー井上ひさし作「兄おとうと」によせて 3 歴史としての戦争と記憶としての戦争 4 戦後70年の8月を迎えて 5 私の「戦後民主主義」 あとがき 初出一覧 THE PAST AND PRESENT OF POST-WAR DEMOCRACY IN JAPAN : Reflections on the Political and Intellectual Community Taichiro MITANI

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