メディアと社会の連環

ルーマンの経験的システム論から

佐藤 俊樹

2023年3月2日

東京大学出版会

3,850円(税込)

人文・思想・社会

ニクラス・ルーマンが切り開いた社会の自己産出系論を経験的な社会科学のひとつとして位置づけ、鍛え抜かれた思考をより広い地平へ解き放つ。「社会学の溶解」が問われる現在、新たなルーマン像を「中範囲の理論」として描き出し、社会科学へ回帰させる試み。 序論 経験的システム論への転回ーー社会学における理論の地平とマスメディア I メディアと社会 1.サブカルチャー/社会学の非対称性と批評のゆくえーー「世界を開く魔法」社会学編 2.制度と技術と民主主義ーーネット社会の政治システム 3.世論と世論調査の社会学ーー「前面化」と「潜在化」の現在と未来 4.現代メディアと批評する個人ーージャーナリズムのシステム論から 5.機能的に分化した社会のマスメディアーー報道するシステムと知のあり方 6.「社会学の知」の位置と資産 R-1 ルーマン斜め読みのススメーーニクラス・ルーマン(小松丈晃訳)『社会の政治』(法政大学出版局、2013年) R-2 神と天使と人間とーー大澤真幸『社会学史』(講談社、2019年) II システムの公理系 1.自己産出系の公理論ーーシステム論のsyntaxとsemantics 2.自己産出系のセマンティクスーーあるいは沈黙論の新たな試み 3.回帰的なネットワークーー社会の自己産出系の解説1 4.「固有値」と機能的分化ーー社会の自己産出系の解説2 R-3 Taking Autopoiesis seriously--ニクラス・ルーマン(馬場靖雄訳)『社会のシステム』(上・下)(勁草書房、2020年) III システムとネットワーク 1.ネットワークと境界性ーー「第三世代」システム論からの考察 2.オートポイエティック・システム論から組織を見るーー「二次の観察」としての理論の射程 R-4 M・ウェーバーの「失われた一〇年」--『マックス・ウェーバー全集』(MWG)が開く新たな世界 終章 人と学術

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

1

未指定

2

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください