科学鑑定のエスノグラフィ
ニュージーランドにおける法科学ラボラトリーの実践
鈴木 舞
2017年1月31日
東京大学出版会
6,820円(税込)
医学・薬学・看護学・歯科学
科学鑑定をおこなう法科学ラボラトリーの実態を,文化人類学的なフィールドワークの手法を用いて,詳細に分析・解明した民族誌研究.犯罪捜査や裁判に利用される法科学の特性に着目し,ラボ内の実践から国際関係まで,法と科学の複雑で多層的な相互作用を描く. 第1章 科学鑑定を観る視座ーーラボラトリーに分け入る 1 法科学とは/2 法科学の歴史/3 法科学に関する科学技術社会論(STS)研究/4 ラボラトリー鑑定分野の複雑性へ/5 ラボラトリー研究の体系ーー本書の分析枠組み 第2章 科学鑑定の現場ーーニュージーランドの法科学研究所ESR 1 調査対象の背景/2 法科学業務/3 犯罪に関するデータと制度/4 調査方法 第3章 法科学ラボ内の標準化ーー品質保証におけるマニュアルの作用 1 マニュアルと科学的活動/2 法科学ラボにおける品質保証/3 マニュアルの戦略的利用/4 現実の複雑さへの対応 第4章 科学の異種混合性ーー異なる鑑定分野はどのように協働するか 1 形か,数か/2 定性的鑑定分野ーー銃器鑑定/3 定量的鑑定分野ーーDNA型鑑定/4 二つの「文化」としての定性的科学と定量的科学 第5章 法科学分野間の標準化ーーDNA型鑑定が変える実践の形 1 科学の協働研究/2 法科学における協働/3 法科学の「DNA型鑑定化」/4 変化する協働の形 第6章 法科学ラボの国際的標準化ーー科学鑑定の地域性への対応 1 国際的標準化/2 法科学の地域性/3 地域性と国際性の対立/4 国際的監査という戦略/5 普遍的な科学鑑定に向けて 第7章 法科学の「科学化」--なぜ法科学ラボの実践は標準化されるのか 1 ラボの多様性/2 犯罪現場の復元/3 法科学の「科学化」/4 科学の理想と現実の齟齬 第8章 ラボラトリー研究を超えてーー結びにかえて 1 法と科学の交錯/2 科学のさらなる理解のために An Ethnography of Forensic Science: Practices in the Forensic Laboratories of New Zealand Mai Suzuki
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