冬の詩100選

漢詩をよむ

NHKライブラリー

石川忠久

1996年12月31日

NHK出版

1,068円(税込)

人文・思想・社会

冬の寒夜は、友をかたらい、燗酒を酌んでは消寒の集い。歳末の風は冷えびえと、来し方、行く末に思いをはせて感慨にふける。明ければ新春、わび住まいにも歳はめぐり来て、気分は華やぐ。他に先がけて咲く梅に、詩人は、ひそやかな春の歩みを感じとる。立春に東風ふきそめ、恵みの雨を得て、虫は冬の眠りから覚める。人もまた、明るい日ざしに誘われて、早春の野へと歩をはこぶ。寒気の中に春をさぐる名詩100首。

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