「古今和歌集」の創造力

NHKブックス 1254

鈴木 宏子

2018年12月21日

NHK出版

1,650円(税込)

人文・思想・社会

感受性の“型”はいかにしてつくられたのか。千年ほころびない日本的美意識の原点に迫る。歌のレトリックと配列の緻密な分析から、天才編集者・紀貫之の企図を大胆に読み解く画期的論考。

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マツモトユリ

古今和歌集を理解する上で大きな助けに

starstarstarstar 4.0 2022年07月11日

『古今和歌集』を読むのは、日頃古典文学に親しんでいない人間には、ハードルが高いものです。 そこで、いきなり『古今和歌集』ではなく、導きの書としてこの本を手にとってみました。『古今和歌集』や和歌のことだけでなく、成立の背景や平安時代を知る上でも、とても勉強になる良著でした。 唐の文化に学びそれを吸収しながらも、自分たちの心情に合う言葉や表現、節や詩歌のかたちを作り出し、さらには日本的美意識にも影響を与えたのが『古今和歌集』だったのですね。 著者は「時代やジャンルを超えて、新しい『何か』が生まれるときに最も大切な鍵となるものは、ひたむきな個人の自由な想像力の中に存在するー私は、そう信じている。」と結んでいます。私もそう信じたいと思います。

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