死せる獣

殺人捜査課シモンスン

Hayakawa pocket mystery books

ロデ・ハマ / セーアン・ハマ

2012年5月31日

早川書房

2,090円(税込)

小説・エッセイ / 新書

コペンハーゲン警察殺人捜査課課長コンラズ・シモンスンは、突然休暇から呼び戻された。学校の体育館で、謎の配置と仕掛けで首を吊られた男性五人の遺体が見つかったからだ。早期解決の重圧が刑事たちにのしかかる。だが、被害者の身元特定が進まぬうち、殺された男たちは小児性愛の常習犯で、当然の報いを受けたのだ、という噂が広まり、犯人擁護の世論が巻き起こる。妨害もあり、捜査はさらに難航。そこでコンラズは、世論を逆手にとって、犯人をおびきよせる罠を仕掛けようとするが…。全世界注目の大型警察小説登場。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

最近話題の、そして秀作揃いの北欧系ミステリ。 今回はデンマークの作品を読んでみました。 体育館の天井からぶら下げられた5人の男の死体が発見され、そして、という話。 殺された5人は小児性愛者だという噂がネット中心に流され、捜査は妨害されます。 面白いのは犯人も動機も最初から分かっているところで、犯人が噂を広めるプロセスとか、それに対する捜査陣の動きで読ませる本でした。 重苦しいテーマなんですが、語り口が軽妙な感じで、さらっと読めてしまいました。

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