赤く微笑む春

ハヤカワ・ミステリ

ヨハン・テオリン / 三角 和代

2013年4月10日

早川書房

1,980円(税込)

小説・エッセイ / 新書

エーランド島の石切場のそばのコテージに暮らしはじめたペール・メルネル。ある日彼のもとに、疎遠にしていた派手で傲慢な父ジェリーから、迎えに来るよう求める電話が入る。渋々父の別荘に赴くと、そこに待っていたのは謎の刺し傷を負った父だった。そして直後に別荘は全焼する。なぜこんな事件が起きたのか?娘の病気などの悩みを抱えながらも、ペールは父の暗い過去を探りはじめるー。エルフとトロールの伝説が息づく島で、人々の切ない記憶と過去が交錯する。北欧の注目作家が贈る深い余韻が残るミステリ。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

スェーデンのミステリ作家のシリーズ第3作。 昔、漁業と石の生産で栄え、今は寂れて過疎の別荘地となっているエーランド島を舞台に引退した80過ぎの老船長を主人公にした三部作の3作目。 双子とこの島に引っ越してきた男の元に、曰く付きの父親から助けを求める連絡が入り、駆けつけてみると屋敷は燃えて父親は刺されている…。 取り敢えず父親を島に連れて帰るが、というのが主軸で、他に島で貧しく育って売れっこ作家の妻となって戻ってきた女性の回想と今が絡んでいく。 老船長は出番無しかな、と思ったがちゃんと要の役割を果たしたり。 上手い作家で本作もかなり面白かったです。

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