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凍てつく街角
ハヤカワ・ミステリ
ミケール・カッツ・クレフェルト / 長谷川 圭
2017年2月9日
早川書房
1,870円(税込)
小説・エッセイ / 新書
酒浸りの生活を送るコペンハーゲン警察の捜査官トマス・ラウンスホルト、通称ラウン。ある事情で休職中の彼は、友人から頼みごとを持ちかけられる。二年前から行方不明になっているリトアニア出身の女性マーシャを探してほしいというのだ。家出か、それとも事件か?気が進まないながらも引き受けたラウンは、尋ね歩くうちに彼女の失踪に国際的な犯罪組織が絡んでいるのではないかと疑いはじめる。一方そのころ、若い女性だけを狙う猟奇殺人者が獲物を求めて街をさまよっていた…デンマークの人気サスペンス!
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toruo
(無題)
彼の地ではなかなかの人気シリーズだそうでこれが第1作とのこと。ある事件がきっかけで休職中の刑事、酒びたりになってる彼の元に行きつけの飲み屋の親父が行方不明になっている知り合いの娘の行方を捜してくれ、と言ってくる。全く乗り気では無かったがリトアニア移民の母親に無理やり引き合わされ、情にほだされて引き受けたところ大きな犯罪組織の存在に気がついて…という話。驚いたのはなんというか「ありきたりを恐れない」というところで主人公が酒浸りになった理由も行方不明の娘が辿る生き地獄のような運命も並行して語られる猟奇連続殺人のストーリーも言ってみたらありきたり、全く予想を裏切られないところがかえって清々しくすらあった。主人公よりも酒場の主人はじめ脇役が魅力的だったしシリーズものとしてはかなり楽しみ。
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