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ハヤカワ文庫
野崎まど
2013年7月31日
早川書房
792円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
超情報化対策として、人造の脳葉“電子葉”の移植が義務化された2081年の日本・京都。情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。その“啓示”に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。それは、世界が変わる4日間の始まりだったー
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みんなのレビュー (3)
(無題)
設定シミュレーションモノとしては最高だった。「もし、人間拡張ができたなら」という世界。 最後には知ルの帰還が証明され、人間はついに死の概念を乗り越えた。 何もかもが中途半端だと思う。ラブの側面を残しつつ。死の世界にいる常イチの言葉を聞くことなく。そして御野は平凡なまま(クラス9と比べて、ですよ?)物語は終わる。 しかし、だからこそ、この物語は強烈なメッセージを伝えたのだと思う。それは未来は続いていくということだ。21xx年代には死の概念すらも乗り越えていく。しかし人間は万能か?違う。終章の娘は疾患にかかっている。死の先にまた世界があることは証明された。しかしそれだけでしかない。生きていれば病気にはかかるし、死んでも先を心配される程度には死への恐怖は残っている。さて、世界はどこに向かうのだろうか。知るかよそんなもん、ばーか。 この物語にはおよそ憐憫がない。クラス✳︎の彼を始め、住職、有主照、ミア、そして御野。彼らは知ルのためのキャラクターとして描かれ、救済はない。あと三縞の扱い可愛想すぎるだろ ドラッグの伏線マダー?みたいな伏線残しが多いのは気になるところ
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(無題)
序盤は、情報庁ではたらく連レルの天才っぷりがよくわかってワクワクした。これはすごいSFがはじまるなと思っていたら、だんだん厨二病感?が出てきてしまったのが残念。 道終・知ルが中学生の美少女であるのは出来すぎかな…と。それに彼らが京都御所に行きアルコーン社の攻撃を受けるときに、ドレスとタキシードきて踊りながら避ける意味がわからない。その演出いる?と思ってしまった。 最悪だったのは連レルが知ルに手を出したこと。14歳だぞ?犯罪だろ… せっかく頭脳の天才なのになんか結局「恋を知る」みたいになってるのは興醒め。 全般的にそれっぽく書いてあるだけで「頭がいい」という具体的エピソードがなかったのでだんだん飽きてきたという感じ。 最後、アルコール社CEOの有主照・問ウと知ルとの対話も、あまり感動がなかった。 「死=情報のブラックホール化」だと連レルが気付き、知ルが死に、死後の世界とこちら側の世界が繋がる未来が提示されて終わる。終わり方はまあまあかなあ。
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