虐殺器官新版
ハヤカワ文庫
伊藤計劃
2014年8月31日
早川書房
792円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?現代の罪と罰を描破する、ゼロ年代最高のフィクション。
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死とは、わたしとは
starstarstarstarstar 5.0 2019年12月04日
遅ればせながら伊藤計劃作品を初めて読了。
ノイタミナアニメーションになったことや、そのタイトルから、SF要素強めな映像映えするような作品だと思っていたが、実際には真逆で、非常に哲学的・文学的な作品だった。
世界中の虐殺の発起人であるジョン・ポールが利用するのは人間が進化の過程で得た、虐殺という自己保存機能であり、それを虐殺の文法によって外部から意図的に発生させた。
そのために、登場人物同士での言語学や哲学の問答が多く、かなり読み応えのある内容となっている。
超情報化監視社会において、自由とはなにか?
戦争に身を置く兵士にとって、殺すという行為は自己に由来した結果か?罪とは何か?
地獄とは何か?
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