
暗殺者グレイマン
ハヤカワ文庫
マーク・グリーニー / 伏見威蕃
2012年9月30日
早川書房
1,034円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
身を隠すのが巧みで、“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。CIAの特殊活動部に属していた彼は、突然解雇され命を狙われ始めたが、追跡を逃れて今は民間警備会社の経営者から暗殺の仕事を受けている。だがナイジェリアの大臣を暗殺したため、兄の大統領が復讐を決意、やがて様々な国の暗殺チームがグレイマンを標的とする死のレースを開始した!激烈な戦闘が連続する冒険アクション。
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(無題)
世界地図が頭に入っていないせいで微妙に楽しめていない部分はある、が、アクションに次ぐアクションでこれぞエンタメ!という感じの本だった。 最強の殺し屋、って設定がもうワクワクする。グレイマンことジェントリーは銃にナイフ、どんな武器も使いこなすし、もちろん近接戦闘もできるし、頭もいい、という完璧人間。そんな彼が負傷した状態で、しかも数十人の殺し屋に追われながらノルマンディまで辿りつけるのか…??っていう展開。 最初のアクション、墜落する飛行機の中(つまり一時的な無重力状態)で戦うシーンなんか最高だったな。作者はこの本の取材のために戦闘訓練まで受けたらしい。とにかく描写が細かくて、銃の名前もたくさん出てきてまさに戦ってる!という感じがする。 ただ物語後半になるとジェントリーの怪我が増えすぎてさすがにもう無理だろうなという状態になる。打撲骨折のみならず輸血が必要なほどの出血、敵は増えるし味方はみんな殺され制限時間も迫る、となってからが長い。長すぎて熱が冷めてしまう。ジェントリーは主人公だからどうせ生き残るんだろうな、とついつい思いながら読んでしまうんだよな。幸運に次ぐ幸運で切り抜けられるとテンションが下がる。 というか大前提として、雇い主に裏切られて殺されそうになったのにその雇い主の家族を助けるために更なる困難に飛び込む、という展開が理解できない。裏切られたんだからほっとけよ!!!って叫びたい。 あと翻訳が残念。修飾語がどこにかかっているのかわかりにくかったりするんだよな… シリーズ物らしいけど次のは読まないかな。
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toruo
(無題)
すごく面白くいっきに読んでしまったのだけど、嫌いな人は絶対に嫌いだと思うww ちょっと前に読んですごく面白かったトム・ウッドと同様、ゴルゴ13のノベライズみたいな作品。 元CIAの殺し屋で、今は、身に覚えは無いのにCIAから命を狙われている主人公。 すぐに大衆に埋没できるので「グレイマン」と呼ばれています。 今はフリーランスで殺しを請け負う主人公がシリアでナイジェリアのエネルギー大臣を暗殺したところから話が始まります。 ナイジェリアのエネルギー大臣の兄が、ナイジェリア大統領で、莫大な契約をタテに多国籍エネルギー企業に、弟を殺した奴の首を持ってなければ契約を破棄する、と迫る。 多国籍企業は管理者家族を人質にグレイマンを呼び寄せ、いくつかの国の特殊部隊にグレイマンを狙わせる。 はっきりいって血なまぐさいし、何も深みは無いけれどすごく面白い。 続編が楽しみな一冊でした。
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