春にして君を離れ

大御所なので点数は厳しめかも。 とりあえず、読みやすい（Audibleだと聞き易い）のは、さすがクリスティ。 ただ、本作は思い出をふりかえる形なので、ちょっと場面転換に戸惑うところはあった。 内容的には、前半からなんか嫌な女感があるジョンがやっぱり嫌な女だったのは良い。まあそうだろう。 だが、旦那が他の女を愛していたこと、それに気付いておきながら自分を騙してそれに気付いていなかったことにするとか、ちょっと人間業じゃなくないか？（笑） そこを、大した違和感もなく読ませるのが大御所の所以なんだろうけれど、まあそれにしてもという感じ。 砂漠での気付きから日常へと戻ってしまうところも、なんか微妙に違和感。ロシアの婦人は何だった？それに、こんなこと考えればもうちょっと行動が変わる気がするんだが、こんなすっかり元通りになるかな・・・。 栗本薫の解説も、言ってることは分かるんだけれども、これまたなんか、もう一つ納得は出来ない感じが残る。 全体的に、上手いし読みやすいし面白いんだけど、解説も含めて何かもう一つ二つ欠落があって、そこまで高く評価できない作品でした　。 いや、もちろん面白いんですけどね。 あと、タイトルは秀逸です。

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演出家の人生相談で話題になっていて気になって読んだ。 その人生相談で、あなたは良かれと思ってやっていたけどそれは相手にとっては惨めで苦痛だったのかもよ(大意)というのを読んで、私もそういうのやっていただろうな..........と過去の事を思い出した。する側にもされる側にも覚えがある

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