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無実はさいなむ
ハヤカワ文庫
アガサ・クリスティ / 小笠原豊樹
2004年7月31日
早川書房
1,056円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
慈善家の老婦人が殺され、評判の悪い養子のジャッコが逮捕された。彼はアリバイを主張したものの有罪となり、獄中で死んだ。それから二年後、外国から帰ってきた男が、ジャッコの冤罪を告げに遺族の住む屋敷を訪れた。が、その来訪は遺族にとって迷惑だった。落着したはずの事件が蒸し返されることになったのだ。
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探偵不在
無実はさいなむは、クリスティのお気に入りの十冊の一冊にはいっている作品です。ですが他の有名作品に比べ、トリックは大層なものじゃないです。たくさん読んでる人なら拍子抜けします。一番どーだろって思ったのは、探偵役が不在!!誰がきちんとピースをはめて推理するの?と疑問が、探偵っぽい人は数名いるんですけどね、途中でどこか行ったりそもそもいなくなったりするもんだから、1から10まで観察できてる人がいない( •̀ㅁ•́;)最後はちゃんと収まるとこに収まるんですが、ページ数の問題か時間がないのか、こじつけた感が否めず。でも人間の心理を強さ弱さを素晴らしい描写で描かれています。こんなにも繊細な心の揺らめきまで丁寧に描かれていて感動。トリックを差し引いてもやはり#ミステリーの女王 拍手です。
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