ドライ・ボーンズ
ハヤカワ・ミステリ文庫
トム・ボウマン / 熊井 ひろ美
2016年4月22日
早川書房
1,012円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
厳しい自然に囲まれた田舎町ワイルド・タイム。雪解けの季節のある日、銃痕があるうえ野生動物に荒らされた青年の死体が発見された。町で唯一の警察官ファレルは被害者の身元を洗うが、開拓時代から自分の身は自分で守ってきた住人たちは協力的ではなく、シェールガス利権や薬物の蔓延も捜査の行く手を阻む。やがて、法を信じない人々の暗い過去にたどりついたファレルは…アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作。
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toruo
(無題)
アメリカ探偵小説家クラブの最優秀新人賞受賞作ということで手に取りました。 舞台はペンシルバニア州の片田舎。認知症の独居老人の元をとある事件の聞き込みに訪れた街で唯一の警官。彼に老人が「上の若者も片付けて」と告げる。雪の解けた山上に身元不明の若者の死体があって、更にその夜に警官の助手が殺されて、という話。 警官自身も復員した軍人で妻を公害が元の癌で亡くし、企業を訴えたことで逆に無一文になり自暴自棄になってるところを保安官に拾われて警官になったという設定。 田舎街そのものも地面の下にシェールガスかあることが分かって富めるものが急に現れたり、森の中には麻薬の製造所があったり、という…そう、はっきり言ってちょっと詰め込みすぎ(笑) 面白かったけどもちょっと散漫な印象。 それにしてもアメリカのミステリは田舎ぎ舞台の方が面白い。環境問題等々の問題も盛り込みやすいし。そう考えると日本の田舎ってやっぱり元気が無いよな…
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