七王国の玉座(上)

氷と炎の歌

ジョ-ジ・R.R.マ-ティン / 岡部宏之

2002年11月15日

早川書房

3,080円(税込)

小説・エッセイ

季節のバランスが崩れ、夏と冬ばかりが何年も続く「七つの王国」。かつての王ターガリエン家を退位させてから、スターク家、バラシオン家、ラニスター家ら王国の貴族たちは不安定な休戦状態を保ってきた。ところが、現在の王ロバート・バラシオンが幼なじみのエダード・スタークに補佐役「王の手」を任命してから状況は一変する。首都キングズランディングで渦巻く王権を巡る貴族たちの陰謀は、エダードとスターク家の子供たちを次第に巻きこんでゆく。一方、南方の草原では「ドラゴンの子孫」を名乗るターガリエン家の末裔が騎馬民族と結託して、王座の奪回を狙っていた。また王国の北側を守っている「壁」の向こうでは、人知を超えた邪悪な力が蠢き出し、七王国に長く厳しい「冬」の予感が漂い始める…。ローカス賞受賞の大河ファンタジイ「氷と炎の歌」、ついに日本上陸。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2021年11月20日

全七部で完結となる予定で、現在まだ刊行中(読了時点で)のファンタジー大作。なんとか賞を受賞したとか米国でベストセラーになったなどと鳴物入りで紹介された本作ですが、下馬評に違わぬ大人向けの重厚なファンタジー作品となっている。 西欧中世を舞台とした歴史小説を読んでいるかのような印象を与えるリアリズムが秀逸。確たる主人公がいないような群像的な話。あえていえばスターク家の人々なのだろうけれど、それもさまざまな人物に視点が動くため、読んでいていささか落ち着かない。 ことばをもじって言えば、主人公(ヒーロー)のいないヒロイック・ファンタジーといったところでしょうか。また、個人的な好みの問題なのかもしれないけれど、心理描写・情景描写が実にあっさりしていて、妙に物足りなさを感じる。戦闘なんて3秒で終わってるんじゃないか?とついつい酷評してしまう。 海外ファンタジーは女性作家さんのものとの方が相性がいいようです。

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あめさと

(無題)

starstarstar 3.0 2021年07月10日

全七部で完結となる予定で、現在まだ刊行中(読了時点で)のファンタジー大作。なんとか賞を受賞したとか米国でベストセラーになったなどと鳴物入りで紹介された本作ですが、下馬評に違わぬ大人向けの重厚なファンタジー作品となっている。 西欧中世を舞台とした歴史小説を読んでいるかのような印象を与えるリアリズムが秀逸。確たる主人公がいないような群像的な話。あえていえばスターク家の人々なのだろうけれど、それもさまざまな人物に視点が動くため、読んでいていささか落ち着かない。 ことばをもじって言えば、主人公(ヒーロー)のいないヒロイック・ファンタジーといったところでしょうか。また、個人的な好みの問題なのかもしれないけれど、心理描写・情景描写が実にあっさりしていて、妙に物足りなさを感じる。戦闘なんて3秒で終わってるんじゃないか?とついつい酷評してしまう。 海外ファンタジーは女性作家さんのものとの方が相性がいいようです。

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あめさと

(無題)

starstarstar 3.0 2021年07月10日

全七部で完結となる予定で、現在まだ刊行中(読了時点で)のファンタジー大作。なんとか賞を受賞したとか米国でベストセラーになったなどと鳴物入りで紹介された本作ですが、下馬評に違わぬ大人向けの重厚なファンタジー作品となっている。 西欧中世を舞台とした歴史小説を読んでいるかのような印象を与えるリアリズムが秀逸。確たる主人公がいないような群像的な話。あえていえばスターク家の人々なのだろうけれど、それもさまざまな人物に視点が動くため、読んでいていささか落ち着かない。 ことばをもじって言えば、主人公(ヒーロー)のいないヒロイック・ファンタジーといったところでしょうか。また、個人的な好みの問題なのかもしれないけれど、心理描写・情景描写が実にあっさりしていて、妙に物足りなさを感じる。戦闘なんて3秒で終わってるんじゃないか?とついつい酷評してしまう。 海外ファンタジーは女性作家さんのものとの方が相性がいいようです。

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