血に問えば
Hayakawa novels
イアン・ランキン / 延原泰子
2004年10月31日
早川書房
2,200円(税込)
小説・エッセイ
その男は警備の手薄な私立学校に押し入り、銃を乱射した。血は流れ、血は飛び散り、血は鮮やかに周囲を染めた。無残な骸と化した少年たちを前に、男は自らのこめかみを撃ちぬき自殺した。犯人の名はリー・ハードマン。かつて英国陸軍の特殊部隊に所属していた有能な男で、重大な犯罪歴も特になかった。スコットランドはエジンバラの刑事リーバスは、自身も特殊部隊にいた経歴をもっていたため、捜査に駆りだされる。しかし、強引な捜査ばかりを行ない、署内で疎まれる一匹狼のリーバスを、上層部は辞職に追い込もうと画策していた。リーバスは、リーを調べ続け、謎のゴス・ファッションの少女や精神病院に送られた殺人者といった奇妙な人物たちの存在を突き止める。さらに英国陸軍の調査官がリーバスの捜査を妨害し、事態は混迷を深め…。
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