それをお金で買いますか

自分はアメリカの大学で経済学を専攻していたことで、気づかないうちに市場主義寄りの考えに染まっていたのかも知れないと、この本を読んで思わさせられた。 今の世の中では、以前よりも増して様々な場所で市場の倫理が支配している。例えば、AirbnbやUberはかつては市場として存在しなかった、空き家や車を利用しない時間などを他人に貸し出す市場を作り出し、短期間でのうちに規模は拡大した。 これらの市場が作り出されたことで、今まで生かされなかった資産が生かされるようになり、経済全体の生産は向上したと言える。 しかし、全てが市場の倫理によって支配された時、この世の中はどうなってしまうのか。 市場の倫理に支配されてはいけない場所もあるのではないかとサンデル氏は説く。 個人的な感想として、 お金で測れない価値を大切にしようと思った。自分の生活の中で、市場の影響を受けない空間と時間を作り出し、本当にお金で買えない価値のあるものは何か考え、それを得る努力をする。自分の目が曇らないように、広告だらけのスマートフォンやテレビを見過ぎないこと。これらのことから始めていこうと考えた。

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