紙つなげ!彼らが本の紙を造っている

再生・日本製紙石巻工場

佐々涼子

2014年6月30日

早川書房

1,650円(税込)

科学・技術

「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」-2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。その日から、従業員たちの闘いが始まった。食料を入手するのも容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の間の意見の対立さえ生まれた。だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。

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ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

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2020年01月16日

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