
糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ
吉永 南央
2014年8月25日
文藝春秋
1,650円(税込)
小説・エッセイ
観音様が見下ろす街で、珈琲豆と焼き物のお店『小蔵屋』を営む、おばあさんの杉浦草。常連客からは親しみを込めて、「お草さん」と呼ばれている。その『小蔵屋』がある紅雲町にある疏水のそばに、ぽつんとある商店街というには小さな「ヤナギショッピングストリート」がある。そこへ、雨の日に買い物に出かけたお草さんは、さみしそうな男が落としていった手紙を拾おうとして、黒い車にひかれそうになり、誤って電器店の店先にあるマスコット「ドリ坊」を壊してしまう……。 電器店の店主の五十川からは、高額の弁償を迫られるが、商店街の他の人たちが間に入り、弁償の件は棚上げとなる。しかし、草が気がかりなのは拾った手紙のほうだった。 手紙の「帰っておいで」の文字は、水ににじんで、器の牡丹餅の景色のよう。それは、一体、誰から誰への手紙なのか。そして、小さな商店街にもある〈秘密〉があった。 北関東の地方のある街を舞台に、老若男女が織りなす日々を「小さな謎」を軸に、たおやかに描き出した、コーヒーのように、すこしビターな味わいの短編集。 「小蔵屋」のお草さんが活躍する「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ第四弾。
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