革命前夜

須賀 しのぶ

2015年3月27日

文藝春秋

2,035円(税込)

小説・エッセイ

バブル絶頂期の日本を離れ、東ドイツに渡った一人の日本人留学生。住民が互いに監視しあう灰色の町で彼が出会ったのは、暗さのなかから生まれる、焔のような音楽だった。冷戦下のドイツを舞台に、日本人音楽家の成長を描く歴史エンターテイメント!

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書店員レビュー(1)
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ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

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0
2020年01月16日

みんなのレビュー (1)

Readeeユーザー

(無題)

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3.2 2021年05月05日

自由を求める東ヨーロッパの市民にとってベルリンの壁崩壊は革命が起きたに等しい出来事であった。本書はベルリンの壁崩壊の前年、1989年の東ドイツ・ドレスデンを日本からの留学生・眞山柊史の目で描いたものである。 この年、日本では天皇・裕仁が死んで平成と元号が改まった。日本の新しい時代の幕開けは、ヨーロッパでは何の意味も持たなかった。日本人である柊史にとってもそれは同様で、彼はひたすら透明感あるれる理知的な音の追求に日々の時間を費やしていたのだった。そんな折柊史は偶然、教会でオルガン奏者・クリスタ・テートゲスと出会った。柊史は彼女の美貌と何より彼女の奏でる音に魅了されたのだった。そして柊史の学友達を巡って物語は繰り広げられる。ラカトシュ・ヴェンツェルは、ハンガリーからの留学生。傲岸不遜な性格ながら天才的バイオニストである。伴奏者のピアニストをすぐに変えてしまうことで有名である。そしてイェンツ・シュトライヒ。ヴァイオリン科の逸材である。 スレイニットはベトナムからのピアノ科の留学生。ラカトシュにのめり込むあまり、才能を潰されたという噂される女性である。 つまり、本作は音楽をベースとして恋あり国際政治ありのスリリングな小説である。それにしても、藤田嗣治や古関裕而の例を挙げるまでもなく、国家権力に利用された芸術家のなんと無残なことであろうか。

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