羊と鋼の森

宮下 奈都

2015年9月11日

文藝春秋

1,650円(税込)

小説・エッセイ

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

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書店員レビュー(1)
書店員レビュー一覧

ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

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2020年01月16日

みんなのレビュー (11)

Readeeユーザー

(無題)

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4.5 2023年05月18日

素朴だけど、すらすら読めてしまう 出てくる人物がみんなそれぞれ個性があり魅力的で、関わり方が面白い。蜜蜂と雷鳴の後に読んだからさらに、この調律師の話に夢中になれた。

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橘薫

ピアノを聴きたくなる

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4.2 2023年04月03日

音楽的素養がないけれども豊かな自然の中で育った主人公が、たまたま学校に来た調律師との出会いからピアノの調律師を目指し、紆余曲折しつつも成長していく話です。 何が良いかって文章のあちこちからピアノの音がこぼれ落ちるのです。 また、調律の方々によるピアノの音の違いも感覚で捉えることができる。 文章から音が聞こえるのは、私たちもまた自然の中で育まれ、あるのが当たり前の自然の音に耳を傾けながら育ってきたからではないでしょうか。 静かな森に佇んでいるかのようなこの小説。 ラストには美しい木漏れ日と優しいピアノの音が感じ取れることでしょう。

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ひなまる

静かで綺麗な話

starstarstarstar 4.0 2020年10月01日

ピアノの調律師となった青年の成長過程がとても良かった。出てくる人たちもみんな良い人。なんとも穏やかで心が落ち着く一冊だった。文章が淡々としているためか感情移入はしにくい。

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金鯱

starstarstarstar 4.0 2020年08月25日

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whitesneaker

調律師という仕事の奥深さを感じられる本

starstarstarstar 4.0 2020年07月26日

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Readeeユーザー

(無題)

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3.5 2019年04月28日

「羊と鋼の森」と聞いてピアノや調律師を思い浮かべる人はまずいないだろう。ピアノは、鋼でできたピアノ線を羊毛から作ったフエルトで覆ったハンマーで叩いて音を出す楽器であるから、説明を聞けばある程度の納得は得られる。ところが、ピアノという楽器が奏でる音に、森の匂いを感じる感性は極めて希と言わざるを得ない。本編の主人公・外村は調律師・板鳥のピアノの音を聴いて森の匂いを思い起こしたのだった。なぜピアノの音と森の匂いが結びつくのか?。板鳥のピアノの音は、外村に森の中で自然を友として遊びまわっていた時の気分を呼び覚ましたからであった。それは、一言で言えば「自由」と呼ばれるものであった。こうして外村の調律師を目指す人生が開始された。

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Readeeユーザー

フィーリング

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3.5 2019年04月27日

静かなる情熱。五感で感じる大切さ。森の安らぎとピアノの音色を同じフィーリングで感じ取れる主人公の感受性。 「感覚」って難しいけど素敵と感じた一冊。

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はるき

-- 2019年04月13日

ああ、たしかに。たしかにそうだ。 明るく静かに澄んで懐かしい。 甘えているようで、きびしく深いものを堪えている。 夢のように美しいが現実のようにたしかな音。 それが、板鳥さんのつくり出す音だ。 僕の世界を変えた音だ。

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Readeeユーザー

直木賞受賞作(1)

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4.2 2018年11月01日

Readeeユーザー

読みやすい

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3.5 2018年07月14日

いい意味で読みやすい一冊だった。 素直に調律師は素敵な仕事だなぁと思う。 ピアノ曲の聞き方が変わるし様々なシチュエーションで聞きたくなった。 しかし、羊と鋼の森の台詞を放つのがあの人とは! あの人だからの説得力もあるけどまさかだった! とても、面白い一冊でした。

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nogiukwz12

秋野さん

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3.9 2018年07月04日

調律師になりたての青年を主人公とした、ピアノに人生の柱に置いている人々の物語。全体通して、文章や展開が静謐なもので、安心して読めます。表題にありますが、先輩の秋野さんは最初は素っ気ない、当たりの強い人物に見えますが、コミニュケーションを重ねることで、言葉が柔らかくなり、優しさをみせていくので、キャラクターを書くのが上手いなと思いました。特別な才能はないどころか、調律師としての技術は作中で一番未熟ですが、未熟なりに悩み奮闘する様は見ていて面白いです。

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