マンモスを再生せよ ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦

ベン・メズリック / 上野 元美 / 相澤 康則

2018年7月23日

文藝春秋

2,200円(税込)

科学・技術

◎生命の常識を覆す衝撃のノンフィクション◎ ヒトゲノム計画の発案や「次世代シーケンサー」の開発など、 遺伝子革命を牽引し続けてきた天才、ジョージ・チャーチ教授。 ハーバード大学にある彼の研究室には世界中から若き知性が集まり、 日夜、生物学を一変させるような研究を進めている。 そんなチャーチ教授のもとにかかってきた一本の電話と、 「氷河期パーク」を夢見る孤高のロシア人研究者との出会いによって、 マンモス復興プロジェクトが始動。そして四人の若者が集められた。 サンプル採取、DNA分析、遺伝子操作……。 ペイパル創業者ピーター・ティールも巻き込みながら、 研究チームは最先端の科学を総動員し、 「頭脳ゲーム」のような難題に次々と挑んでいく。 すべては三〇〇〇年前に絶滅した“命”をよみがえらせるためにーー。 【目次】 ■第一部 ヒトゲノム計画前夜 第1章 孤島に取り残された最後のマンモス 第2章 北極圏に入る 第3章 ジョージ・チャーチ研究室 第4章 小さな科学者の実験 第5章 ニキータ・ジモフの帰郷 第6章 ニューヨーク万国博覧会 第7章 ヒトゲノム計画の幕開け 第8章 ハーバード大学との抗争 ■第二部 永久凍土という時限爆弾 第9章 あるジャーナリストからの電話 第10章 韓国人科学者の影 第11章 マンモスか、リョコウバトか 第12章 満身創痍のロシア横断 第13章 「氷河期パーク」計画 第14章 二酸化炭素を閉じ込める ■第三部 プロジェクト始動 第15章 エース投入 第16章 老化のプロセスを逆行させる 第17章 再生へのロードマップ 第18章 サンプル採取の誤算 第19章 胎盤の運び屋 第20章 幹細胞という行き止まり ■第四部 そしてマンモスはよみがえる 第21章 捏造犯の暗躍 第22章 シリコンバレーの奇才 第23章 iPS細胞で突破口を開く 第24章 絶滅危惧種の救済法 第25章 クローン犬製造工場 第26章 「子宮を作ろう」 第27章 科学者は生命を操作する 第28章 “復活”の瞬間 第29章 孤島の目撃者 ■ジョージ・チャーチ博士によるエピローグ ■あとがき 絶滅種の復活 スチュアート・ブランド ■解説 生物学に起きつつある大変革 相澤康則(東京工業大学生命理工学院准教授)

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