ふたりの桃源郷

佐々木 聰

2019年10月9日

文藝春秋

1,650円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

「おじいちゃんの姿が見えんのぅ・・・・・・、どこ行ったんじゃろぅ・・・・・・」 寅夫じいちゃんを亡くしてからも、三女夫婦はフサコばあちゃんを山へ連れて上がった。それは、ばあちゃんの心が今も山にあるからだった。(中略) ばあちゃんは山に向かって力いっぱい叫んだ。 「おじーさーん・・・・・・」 透き通ったばあちゃんの声が、桃源郷にこだました。(本文より) 全国で感動を読んだ、ドキュメンタリー映画『ふたりの桃源郷』がついに書籍化 電気も水道も通っていない中国山地の山奥にポツンとある掘っ立て小屋のような家。そこで暮らす老夫婦の姿を、地元のテレビ局が長年にわたって追い続けた。ニュースや情報番組の中で特集を重ね、節目には番組を制作し、時には全国に向けて放送を続けてきた。この「ふたりの桃源郷」シリーズは放送のたびに大きな反響を呼び、平成28年には映画化。映画『ふたりの桃源郷』は全国で多くの観客が足を運ぶヒットとなり、今も上映が続くロングランとなっている(キネマ旬報文化映画ベストワン)。本書は約30年にわたる取材をもとにした書籍版である。 (書籍版の特徴) ・観客の涙を誘った映画の名場面をカラー口絵に再録 ・映画では描かれなかった撮影時の舞台裏や思わず微笑んでしまうようなエピソードの数々を紹介 ・約30年にわたり一つの家族を追い続けたドキュメンタリーならではの難しさ、葛藤を率直に明かすコラム

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