
誰かに話したくなる 摩訶不思議な生きものたち
岡部 聡
2021年4月14日
文藝春秋
1,760円(税込)
科学・技術
ブラジル南部の町ラグーナでは、7月になるとボラ漁が盛んとなる。それに協力するのがイルカである。イルカからの合図にあわせて網を投げることで、ボラを獲ることができるのだ。このイルカたちは餌付けされたものではなく、正真正銘、野生のものである。しかも、この協力関係は昨日今日、はじまったものではなく、イルカの間で何世代にもわたって受け継がれているという。 またコペラ・アーノルディという南米アマゾンに棲む熱帯魚は、マニアの間では超有名な存在だ。なんと、水中ではなく、10センチほど飛び上がって、空中の葉っぱに産卵するからだ。これだけなら、外敵から卵を守るための進化だと解釈できるが、この魚の最も特徴的なところは、葉っぱに産み付けた卵に、水を掛け続けることだ。空中にあれば卵が乾いてしまうことを、この魚はいかにして理解したのだろうか? ほかにーー。 10年ほど前から、毎年夏に世界中のジンベエザメがカリブ海のユカタン半島沖に大集結すようになったのはなぜか? オオアリクイは“哺乳類きっての変わりもの”と言われている。体の大きさに比して頭がとても小さく、歯が1本もなく、舌が体長の半分もあり、体温が極めて低いなど、ほかの哺乳類との違いが際立っているからだ。独特の進化を遂げた理由はなにか? イチジクが一年中花をつけることを可能にするオランウータンとコバチの働き。 子育てをするアマゾンの古代魚ピラルクー……。 本書では、「ダーウィンが来た!」「NHKスペシャル」などを手がけた、NHKの自然番組名物ディレクターが、世にも不思議な動物たちの生態を紹介する。 帯に福山雅治さんの推薦コメント付き!
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