グリーン・ジャイアント 脱炭素ビジネスが世界経済を動かす
文春新書
森川 潤
2021年9月17日
文藝春秋
1,012円(税込)
科学・技術 / 新書
エクソン石油の時価総額を、無名の再エネ企業が抜き去ったー。彼ら「グリーン・ジャイアント」はいかに台頭してきたのか?気候変動対策はもはや、ファッションではない。カーボンニュートラルを制する者が世界経済を制するのだ。気鋭の在米記者が世界の環境ビジネスの最前線、そして出遅れる日本の現状を斬る!
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日本に残された勝ち筋は?
starstarstar 3.0 2023年06月13日
newspics副編集長森川氏による21年の著書。 新たにエネルギー業界の盟主へと躍り出た企業をグリーンジャイアントの台頭と、脱炭素の最前線を読み解いた本。 気候変動を巡る世界経済のシフトについて、日本ではあまり認識されていない状況を理解することができる。 時代の転換点として、2020年10月にエネルギー界の大手エクソンが、アメリカで再エネ大手のネクステラ一時株価で王座の地位を明け渡した。 太陽光発電、洋上風力発電、投資マネーの動き、一人勝ちするテスラ、z世代のエシカル消費など、多岐にわたるテーマをカバー。 グレタさんの言動が突飛な印象を与えていたが、世界での受け止め方は通常の範囲内と捉えられていることに驚いた。 日本に残された勝ち筋は、国家のエネルギー政策における原発の位置付けを明確にし、アンモニアなどがあると説く。 世界の脱炭素の潮流を理解したい人にお薦め。
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ミレニアル世代以下の台頭
これからミレニアル世代以下が社会の太宗を占めるようになれば、環境意識が高いことが普通になる。倫理観にも環境への配慮が含まれてくると感じた。古い世代が自分の常識をアップデートしないと「環境ハラスメント」と言われかねない気がする。時代に取り残されないために脱炭素の知識を増やすことは大事。 また、新しい知識を学んでいくことは楽しいので、やらねばならないではなく、やると面白いというスタンスで取り組んでいきたい。
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