
竜馬がゆく 四
文春文庫
司馬 遼太郎
1998年9月10日
文藝春秋
869円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
志士たちで船隊を操り、大いに交易をやり、時いたらば倒幕のための海軍にするー竜馬の志士活動の発想は奇異であり、ホラ吹きといわれた。世の中はそんな竜馬の迂遠さを嘲うように騒然としている。反動の時代ー長州の没落、薩摩の保守化、土佐の勤王政権も瓦解した。が、竜馬はついに一隻の軍艦を手に入れたのであった。
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天命と愛の天秤
海軍創設の物語。 神戸海軍塾がついに始まった。 まずはその生徒の名だたる名前たちにびっくり。特に、陸奥宗光。あの外交官の名前をここでみるとは思わなんだ。 そして、新撰組という新たな敵の登場。 なんという運命か左馬之助が現れ、龍馬の命を追う。それでも、藤堂の助けを借りながらなんとか修羅場をくぐり抜ける。敵をもこのように味方に引き入れてしまう魅力は本当に素晴らしい。 世の中は乱世となり 策士家清河が殺され 京の政変により、薩会同盟により長州藩な京都から追い出され、異国船との衝突を行い 武市半平太や岡田以蔵らが謀反により殺され、3つに分かれた土佐勤王党のうち 在藩主義の武市、脱藩武力蜂起主義の吉村らは潰えて、龍馬のみが生き残る。 彼には本当に先見の明がある。決して勢いに乗ることなく、企てもなくただ海軍に未来を見据えて、着実に戦況下で力をつけていた。その忍耐力にも惚れ惚れした。 それも、お前の寿命は天にある さすれば、人間生死など考えるべきではない。と言った、死と隣り合わせで勤しんだ彼の強い意志が見て取れる。 そして、おりょう、お田鶴、そしてさなこと3人の女性との関係を保ちながら、決して一線を越えようとしない彼の誠実な心にもとても響くものがあった。 寝ションベンの場面は本当に面白い笑笑 やっぱり、1人の女性を愛し続けることが幸せへの第一歩なのかな。そして、天命には妻が妨げとなってしまう。その気持ちもよくわかる。自分が何かを成し遂げたい時の妨げにはなって欲しくないから、僕も結婚はまだしたくないのだ。 何かをなすまで、結婚はしない。 そう心に決めた一瞬であった。 これから、長州そして長崎で何が起こるのか。異国船や薩摩との関係。そして攘夷尊皇と開国主義、反幕と相見える様々な派閥。 後半戦もとても楽しみ。
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天命と愛の天秤
海軍創設の物語。 神戸海軍塾がついに始まった。 まずはその生徒の名だたる名前たちにびっくり。特に、陸奥宗光。あの外交官の名前をここでみるとは思わなんだ。 そして、新撰組という新たな敵の登場。 なんという運命か左馬之助が現れ、龍馬の命を追う。それでも、藤堂の助けを借りながらなんとか修羅場をくぐり抜ける。敵をもこのように味方に引き入れてしまう魅力は本当に素晴らしい。 世の中は乱世となり 策士家清河が殺され 京の政変により、薩会同盟により長州藩な京都から追い出され、異国船との衝突を行い 武市半平太や岡田以蔵らが謀反により殺され、3つに分かれた土佐勤王党のうち 在藩主義の武市、脱藩武力蜂起主義の吉村らは潰えて、龍馬のみが生き残る。 彼には本当に先見の明がある。決して勢いに乗ることなく、企てもなくただ海軍に未来を見据えて、着実に戦況下で力をつけていた。その忍耐力にも惚れ惚れした。 それも、お前の寿命は天にある さすれば、人間生死など考えるべきではない。と言った、死と隣り合わせで勤しんだ彼の強い意志が見て取れる。 そして、おりょう、お田鶴、そしてさなこと3人の女性との関係を保ちながら、決して一線を越えようとしない彼の誠実な心にもとても響くものがあった。 寝ションベンの場面は本当に面白い笑笑 やっぱり、1人の女性を愛し続けることが幸せへの第一歩なのかな。そして、天命には妻が妨げとなってしまう。その気持ちもよくわかる。自分が何かを成し遂げたい時の妨げにはなって欲しくないから、僕も結婚はまだしたくないのだ。 何かをなすまで、結婚はしない。 そう心に決めた一瞬であった。 これから、長州そして長崎で何が起こるのか。異国船や薩摩との関係。そして攘夷尊皇と開国主義、反幕と相見える様々な派閥。 後半戦もとても楽しみ。
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