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手紙
文春文庫
東野 圭吾
2006年10月31日
文藝春秋
847円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。
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すべてが兄の罪であり、残された家族の宿命
昔に観た映画の原作。 映画も本当に見事だったけど、 原作はやはりそれ以上だった。 兄の罪によって狂わされた人生を たくさんの挫折とともに生きる主人公と その主人公の人生に接点を持った様々な人たち。 希望を持てないような状況の中で、 いろんな人たちとの関わりの中で 自分の歩むべき人生を見つけ出す主人公。 とにかく、終始苦しくて、悲しくて、辛くて、切なくて 眉間にシワ寄せっぱなしでいっき読みした作品でした。 中でも平野会長の考えや言葉は厳しいながらも正して 言葉一つ一つが身にしみました。 同時に、この物語に出てくる、主人公も、周りの人たちも 誰もが自分の立場になりうると思った。 そうなったとき、自分は相手にどんな態度になるのだろうと。 東野圭吾どくとくの心地よい読み心地の中に 苦しさと切なさが入り混じりながらも 何ともいえない感動と涙がとまらない作品です
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(無題)
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。 東野圭吾は『出所後犯罪歴のある者の氏名・住所・顔写真を公開する。人権蹂躙という声が当然出てくるでしょうが、そうした声には「そうなんだ、犯罪者の人権を奪うのだ」と言ってやる。犯罪者は社会から人権を奪われることで差別を受けなければならない。犯罪者はもちろん犯罪者の家族も差別される。差別されたくなければ犯罪に手を染めないことです』と述べている。救いようのない小説である。
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すべてが兄の罪であり、残された家族の宿命
昔に観た映画の原作。 映画も本当に見事だったけど、 原作はやはりそれ以上だった。 兄の罪によって狂わされた人生を たくさんの挫折とともに生きる主人公と その主人公の人生に接点を持った様々な人たち。 希望を持てないような状況の中で、 いろんな人たちとの関わりの中で 自分の歩むべき人生を見つけ出す主人公。 とにかく、終始苦しくて、悲しくて、辛くて、切なくて 眉間にシワ寄せっぱなしでいっき読みした作品でした。 中でも平野会長の考えや言葉は厳しいながらも正して 言葉一つ一つが身にしみました。 同時に、この物語に出てくる、主人公も、周りの人たちも 誰もが自分の立場になりうると思った。 そうなったとき、自分は相手にどんな態度になるのだろうと。 東野圭吾どくとくの心地よい読み心地の中に 苦しさと切なさが入り混じりながらも 何ともいえない感動と涙がとまらない作品です
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