手紙

文春文庫

東野 圭吾

2006年10月31日

文藝春秋

847円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

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みんなのレビュー (12)

Readeeユーザー

すべてが兄の罪であり、残された家族の宿命

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4.6 2018年10月25日

昔に観た映画の原作。 映画も本当に見事だったけど、 原作はやはりそれ以上だった。 兄の罪によって狂わされた人生を たくさんの挫折とともに生きる主人公と その主人公の人生に接点を持った様々な人たち。 希望を持てないような状況の中で、 いろんな人たちとの関わりの中で 自分の歩むべき人生を見つけ出す主人公。 とにかく、終始苦しくて、悲しくて、辛くて、切なくて 眉間にシワ寄せっぱなしでいっき読みした作品でした。 中でも平野会長の考えや言葉は厳しいながらも正して 言葉一つ一つが身にしみました。 同時に、この物語に出てくる、主人公も、周りの人たちも 誰もが自分の立場になりうると思った。 そうなったとき、自分は相手にどんな態度になるのだろうと。 東野圭吾どくとくの心地よい読み心地の中に 苦しさと切なさが入り混じりながらも 何ともいえない感動と涙がとまらない作品です

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Readeeユーザー

(無題)

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4.4 2024年02月01日

pickles

ひたすら藻掻く

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3.5 2023年05月14日

強盗殺人犯の弟・直貴の半生が綴られる。光が差し込んでは兄の存在によって破綻する、の連続。誰でも自分や家族を守りたい。それは直貴自身も同じ。藻掻いていく直貴の姿が非常に辛く重いものの、一気に読み進めてしまった。それは直貴のハッピーエンドを願ってのものなのか、野次馬根性から起こる好奇心からだったのか…そのどちらもな気がする。

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ジロー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2021年09月28日

基本的に同じ小説は読み返さないが、この作品だけは手元に置いて、折に触れて何度も読み返している。 犯罪を犯してしまった者と、その家族。 貧困の中、弟のためにと犯罪を犯し、勢い余って殺人を犯してしまう兄。そしてそのせいで人生を狂わされる弟。 描写が非常にリアルで、実際に起こったらこういう事になるのだろうと思わせる。登場人物の発言も興味深い。 東野圭吾はミステリー作家で、ストーリーが面白いだけと思われがちだが、そうではなく描写も非常に巧みだということが良くわかる名作。

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manmaru1115

考えさせられる本

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4.3 2020年10月24日

被害者でもその家族でも加害者でもなく、加害者の家族に焦点を当てた作品。 色々と考えさせられる本だった

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小野 瑞季

すべてが兄の罪であり、残された家族の宿命

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4.6 2020年05月18日

昔に観た映画の原作。 映画も本当に見事だったけど、 原作はやはりそれ以上だった。 兄の罪によって狂わされた人生を たくさんの挫折とともに生きる主人公と その主人公の人生に接点を持った様々な人たち。 希望を持てないような状況の中で、 いろんな人たちとの関わりの中で 自分の歩むべき人生を見つけ出す主人公。 とにかく、終始苦しくて、悲しくて、辛くて、切なくて 眉間にシワ寄せっぱなしでいっき読みした作品でした。 中でも平野会長の考えや言葉は厳しいながらも正して 言葉一つ一つが身にしみました。 同時に、この物語に出てくる、主人公も、周りの人たちも 誰もが自分の立場になりうると思った。 そうなったとき、自分は相手にどんな態度になるのだろうと。 東野圭吾どくとくの心地よい読み心地の中に 苦しさと切なさが入り混じりながらも 何ともいえない感動と涙がとまらない作品です

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Readeeユーザー

ラストは号泣

starstarstarstar 4.0 2019年09月21日

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Readeeユーザー

imagine

starstarstarstarstar 5.0 2019年08月12日

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2019年04月30日

Readeeユーザー

(無題)

-- 2019年03月07日

Readeeユーザー

(無題)

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2.5 2018年01月29日

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。 東野圭吾は『出所後犯罪歴のある者の氏名・住所・顔写真を公開する。人権蹂躙という声が当然出てくるでしょうが、そうした声には「そうなんだ、犯罪者の人権を奪うのだ」と言ってやる。犯罪者は社会から人権を奪われることで差別を受けなければならない。犯罪者はもちろん犯罪者の家族も差別される。差別されたくなければ犯罪に手を染めないことです』と述べている。救いようのない小説である。

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