一下級将校の見た帝国陸軍
文春文庫
山本 七平
1987年8月8日
文藝春秋
726円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
「帝国陸軍」とは一体何だったのか。この、すべてが規則ずくめで超保守的な一大機構を、ルソン島で砲兵隊本部の少尉として酷烈な体験をした著者が、戦争最末期の戦闘、敗走、そして捕虜生活を語り、徹底的に分析し、追及する。現代の日本的組織の歪み、日本人の特異な思考法を透視する山本流日本論の端緒を成す本である。
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(無題)
一体、日本の将官、指導者に欠けていたのは何なのか、一言でいえば自己評価の能力と独創性・創造性の欠如ではないか。またその前提であるべき事実認識の能力ではないか。(P.287) 自己の戦時中の体験をもとに人間性の内面について鋭く観察したもの
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