収容所から来た遺書

文春文庫

辺見 じゅん

1992年6月10日

文藝春秋

715円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫

敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕われ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を欽慕する仲間達の驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかい潜ったものだった。悪名高き強制収容所に屈しなかった男達のしたたかな知性と人間性を発掘して大宅賞受賞の感動の傑作。

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みんなのレビュー (5)

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2020年10月25日

山本氏の人格が本人の遺書を同僚が記憶にとどめて帰国後家族に伝えることを可能にしたもので、その人格者ぶりは本人が意識せずに身につけたものであり、羨ましい限りだ。

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ナミ

戦争は今もどこかで行われている

-- 2023年02月13日

戦争って自分が生まれるずっと前の昔の話だと思っていた。ラーゲリーから最後に帰国したのは昭和31年だったのか、自分の生まれる10年前だ。親が戦争中は疎開していたとか聞いたことあったのに全然実感が無かった。強制収容所で極寒の中ノルマのある重労働を10年もしていた人達がいたことさえ知らなかった。父が無口だったのも戦争が影響していたのかもしれないと思わされた。

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kimhiko1

(無題)

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3.8 2023年01月14日

戦後、ソ連で戦犯となり捕虜となった人の話。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2022年09月29日

山本旗男なんて人は、これまで知らなかった。 なんなら戦後に10年以上もロシアに捕虜されていた日本人がいたことも、よく知らなかった。 読み進めるにつれて山本氏の魅力が増していき、死期が見えるにつれページを開くのが重くなった。 もっと詳しく知りたいし、記念館があると知っていつか訪れたいという気持ちが強くなった。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2019年05月24日

山本氏の人格が本人の遺書を同僚が記憶にとどめて帰国後家族に伝えることを可能にしたもので、その人格者ぶりは本人が意識せずに身につけたものであり、羨ましい限りだ。

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