
運命の人(二)
文春文庫
山崎 豊子
2010年12月3日
文藝春秋
715円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
強大な国家権力とジャーナリズムの全面戦争に沸騰する世論。その時「起訴状」という名の爆弾が炸裂した。「弓成亮太、逮捕する!」。ペンを折られ、苦悩する弓成。スキャンダル記事に心を乱す妻・由里子。弁護団の真摯な励ましが家族を支える。そしてついに、運命の初公判が訪れたー。毎日出版文化賞特別賞受賞の傑作全4巻。
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(無題)
警視庁地下の取調室で重々しく響いた声は「弓成亮太、逮捕状を執行する」。絶望と孤独、尊厳が失われた瞬間だった。強大な国家権力と「知る権利」を訴えるジャーナリズムの全面戦争に沸騰する世論。その潮目が一瞬にして変わったのが起訴状の朗読だった。「密かに情を通じ」この文言で全てのメディアが権力との戦いから降りた。ペンを折られ、苦悩する弓成。スキャンダル記事に心を乱し、家族を守ろうとする妻・由里子。弓成の不倫相手と注目され被告席でぐったりと目を伏せる元外務省の三木昭子と、それをじっと見つめる夫。そしてついに、運命の初公判。今から思えば、権力による露骨な言論弾圧である事が明らかな事件であったが、あの当時、時間をともに生きた人間としてうかつに事件の本質を見過ごしていた。多くの人と同じく「情を通じ」スキャンダルに浮かれていた。
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