運命の人(3)
文春文庫
山崎豊子
2011年1月7日
文藝春秋
737円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
東京地裁が下した判決は二人の被告の明暗を分けた。毎朝新聞記者の弓成亮太は無罪、元外務省高官付き事務官・三木昭子は有罪に。週刊誌に発表された昭子の手記は波紋を広げ、妻の由里子はある決意をかためる。「知る権利」を掲げて高裁を闘う弁護団の前に立ちふさがる強大な国家権力。機密は誰のためのものか?緊迫の第三巻。
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(無題)
沖縄返還を巡って、権力の頂点のに位置する総理は、ノーベル平和賞受賞と世界最高峰の栄誉をうけ、返還に伴う密約を暴いた弓成は刑事被告人に。一方、裁判は沖縄密約の存在を事実上、みとめながら、電信文を実質秘と認定し、三木を有罪とした。秘密保護と取材の自由を比較考慮し、弓成はかろうじて無罪となったのだ。その直後、弓成は新聞社に退職届を出し、とある週刊誌には昭子の赤裸々な告白手記が掲載された。当時実際の事件は、西山と蓮見の泥仕合と化し、新聞・週刊誌からしか情報を得られなかった国民は、どちらかと言えば、蓮見側に立ち西山は悪人視されていたように思う。ところが、本書では三木が妖艶な悪女、弓成は正義漢に描かれている。判決後、検察側はただちに控訴。控訴審では弓成の逆転有罪であった。決め手は三木の復讐的虚言。
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