妊娠カレンダー

文春文庫

小川 洋子

1994年2月10日

文藝春秋

594円(税込)

小説・エッセイ / 文庫 / カレンダー・手帳・家計簿

出産を控えた姉に毒薬の染まったジャムを食べさせる妹…。妊娠をきっかけとした心理と生理のゆらぎを描く芥川賞受賞作「妊娠カレンダー」。謎に包まれた寂しい学生寮の物語「ジミトリイ」、小学校の給食室に魅せられた男の告白「夕暮れの給食室と雨のプール」。透きとおった悪夢のようにあざやかな三篇の小説。

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小川洋子「妊娠カレンダー」

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0
2019年12月14日

みんなのレビュー (1)

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年08月15日

芥川賞受賞作の「妊娠カレンダー」のほか、「ドミトリイ」「夕暮れの給食室と雨のプール」を収録。 純文学全般にいえることだが、登場人物の心情がどんなに揺れ動いていようとも、それを見つめる作者の筆致は静かだなと思う。諦念が作品全体を覆っている。 さらに、大抵登場人物の行動はどこかずれているけれど、自分も一歩道を踏み外したらこうなってしまうのではないか、という共感がある。 妊娠カレンダー 「わたし」と姉と義兄が同居している。神経症をもつ姉が妊娠し、「わたし」は姉の無茶な要求にも文句を言わず答え世話をする。 「わたし」は、農薬がたっぷりと含まれたグレープフルーツの皮を使って大量のジャムを作る。それをひたすらに食べる姉。 姉がM病院で出産し、妹がそれをみにいくところで話は終わる。 生命が誕生する喜びは本文のどこからも伝わってこない。 ドミドリイ 古いドミトリイ(=学生寮) 両手と左足のない先生 学生寮にいるはずなのに会えないいとこ 寮生の行方不明事件 スウェーデンに赴任している夫 最後の天井から蜂蜜が滲みてくる描写はどういった意味なのだろう。てっきりいとこが殺されていて血が落ちてきているのかと思った。 夕暮れの給食室と雨のプール ジュジュ(犬)と年上の夫とともに引っ越してきた「わたし」 宗教勧誘をする男と息子の二人連れが、学校の給食室を飽きずに眺めている

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