パーク・ライフ
文春文庫
吉田 修一
2004年10月8日
文藝春秋
550円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。
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近くに公園がほしい
【公園でひとりで座っているときに見える景色はどんなだろう?】 公園のベンチで長い時間ぼんやりしていると、風景というものが実は意識的にしか見えないものだということに気づく。波紋の広がる池、苔生した石垣、樹木、花、飛行機雲、それらすべてが視界に入っている状態というものは、実は何も見えていなくて、何か一つ、例えば池に浮かぶ水鳥を見たと意識して初めて、ほかの一切から切り離された水鳥が、水鳥として現れる。 何も見ていないとき、あるいはすべてが目に入っているとき、実際には何が見えているのだろう。 どうしてみんな公園に来るのだろう。 ほっとするのかな。 公園って何もしなくても誰からも咎められない。逆に何かやろうとすると追い出される。そんな場所。 その公園で気になる人がいる。 いつも同じ椅子に座りたがる人。 いつも小さい気球を上手く飛ばそうと躍起になってる人。 毎日通る場所だったり、毎日ランチを食べる場所だったり、いつも通っていると、同じように公園に通っている人がいるものだ。で、なんとなく、いつも目に入ってきて、いつのまにか気になる人、となってる人がいたりしませんか?そんな公園でのちょっとしたことで、知り合いになって、恋につながったりして。 こういう公園が近くにあるといいいなぁ。。。と読んだ後ほんわかしました。とても描写が綺麗で、その公園にいる気になってしまう、そんな一冊です。
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