隻眼の少女
文春文庫
麻耶 雄嵩
2013年3月8日
文藝春秋
902円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が…。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版。
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starstarstarstar 4.5 2024年05月15日
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おもしろかった!
麻耶雄嵩特有の癖の強い探偵役。探偵役は「探偵」である、という思い込みを覆されたときの高揚感がすごい。
異性のコンビが安易に男女の関係になる展開が好きでないので、静馬がみかげと関係を持った際には興醒めしたが、安易な感想だった。第二部で三代目みかげが出てきた折に、静馬とみかげの子供か、このための描写かと渋々納得したものの、さらに裏をいく展開。
山科は一代目みかげを信奉するあまり凶行に及び、二代目みかげは自らの考える「御陵みかげ」のため無関係の人たちを巻き込んだ事件を起こす。「御陵みかげ」に捉われた人達の話。静馬の「今度こそ逃さない」というモノローグが不穏。静馬もまた、「御陵みかげ」に捉われている。
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(無題)
どんでん返しものはあまり好きではないがこれくらい面白ければ文句はない。 やや無理もあるが設定がミステリ心をくすぐる
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