
隻眼の少女
文春文庫
麻耶 雄嵩
2013年3月8日
文藝春秋
902円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
自殺する場所を求め寒村の温泉宿を訪れた大学生の種田静馬は、村の伝説の地で起こった少女の首切り事件に遭遇する。被害者は古から村を支配するスガル様の後継者で、九年後に起こると予言される大難事に備えるべく修行をしていた。犯人の罠により殺人犯と疑われた静馬を見事な推理で救った水干姿の十八歳の隻眼の少女の名は御陵みかげ。名探偵であった亡き母、御陵みかげの遺児で、母の名を継ぐべく、元刑事の父の手ほどきで各地で探偵としての修養を積んでいた最中だった。静馬は助手見習いとして、みかげと共に被害者の琴折屋敷へ向かうが、そこでは第二第三の殺人が待ち受けていた。三つ児の三姉妹、そして父を失いながらも難事件を解決したみかげ。だが、18年後に同じ現場で18年前を再現するような悪夢が……。絶品の超絶本格ミステリー。第64回日本推理作家協会賞、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。
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starstarstarstar 4.5 2024年05月15日
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おもしろかった!
麻耶雄嵩特有の癖の強い探偵役。探偵役は「探偵」である、という思い込みを覆されたときの高揚感がすごい。
異性のコンビが安易に男女の関係になる展開が好きでないので、静馬がみかげと関係を持った際には興醒めしたが、安易な感想だった。第二部で三代目みかげが出てきた折に、静馬とみかげの子供か、このための描写かと渋々納得したものの、さらに裏をいく展開。
山科は一代目みかげを信奉するあまり凶行に及び、二代目みかげは自らの考える「御陵みかげ」のため無関係の人たちを巻き込んだ事件を起こす。「御陵みかげ」に捉われた人達の話。静馬の「今度こそ逃さない」というモノローグが不穏。静馬もまた、「御陵みかげ」に捉われている。
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(無題)
どんでん返しものはあまり好きではないがこれくらい面白ければ文句はない。 やや無理もあるが設定がミステリ心をくすぐる
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