芙蓉の人
文春文庫
新田 次郎
2014年6月10日
文藝春秋
726円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
時は明治28年である。正確な天気予報をするためには、どうしても富士山頂に恒久的な気象観測所を設けなければならない。そのために野中到は命を賭けて、冬の富士山に登り、観測小屋に篭った。一人での観測は無理だという判断と夫への愛情から、妻・千代子は後を追って富士山頂に登る。明治女性の感動的な物語がここにある。
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(無題)
野中千代子という明治の女性が主人野中到の富士山頂上での気象観測に最大の貢献をした事実に基づいた小説。頂上の観測所にいる間に娘園子を亡くしながらも夫の仕事を更には日本の気象能力に対する助けるために全力で闘った物語。 大連に出張時に読み始めたが涙がぼろぼろ出て止まらなかった。すごい人がいたものだ。
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